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※【2014.12.12加筆】iPhone6にSuica内蔵した際のエントリーを追加しました。記事はこちら

およそ4ヶ月前、今年の4月からずっと書きかけだったネタを今さらなのですが(笑) 前から気になってた「Suica内蔵iPhone」という改造を施してみたので、その手順をさらっと書いていきます。

脱獄でiPhoneをごりごり改造していくのに飽きてきていたので(というかある程度満足しているので)、それならiPhone本体を改造してやろうと。 そんな好奇心で前から気になっていた「iPhone おサイフケータイ化」でググってみると、意外とこれをやってる人が多い。 ICカードが入るケースなんかが発売されてますが、それだと分厚くなったり見栄えが悪くなったりするんで、ちょっと手間はかかりますがこっちの方が全然良いですよね! 参考サイトを見ながら慎重に作業していくと、意外と簡単に出来ました。 Suica内蔵と言ってもSuicaをそのまま内蔵するのではなく、Suicaを薬品で溶かして取り出した薄っぺらな基板をiPhoneに内蔵しよう、というもの。

そもそもiPhone5発売前からNFC搭載の有無が噂されていましたが、ありませんでしたね。 iPhone5SのリークにはNFCのめぼしい情報がほとんど無かったので、iPhone6ぐらいの搭載になるのでしょうか。

今回は僕のiPhone4Sに内蔵してみました。iPhone5に内蔵することも出来るみたいです。

用意したものはこちら↓

DSC04370-2 ・おサイフiPhone用バックパネル(¥1,980)
記名Suica(¥1,500) ・アセトン(¥398)
・干渉防止シート 片面反応タイプ「フラックス・カード」(¥1,380)
・SONY PaSoRi RC-S380 (¥2,198)
・iPhone4/4S用 星形ドライバー

DSC04374 DSC04383まず、Suicaの端3辺を緑色に沿ってカット。 圧着部分を無くすためと、剥離液のアセトンが浸透しやすくするため。

DSC04376 DSC04384カットしたら、次はアセトンに浸す。Suicaが浸かるくらいたっぷりと入れます。 揮発性がありニオイがします。僕は家にあったタッパーを使いました。

ただ浸すだけでは基盤は取り出せません。 ここからの作業が重要なのですが、6時間〜ごとに一旦取り出して、ピンセットなどを使って剥がれそうな部分をペリペリ剥がしていきます。

DSC04524DSC04522取り出した基板がこんな感じ。 銀色の部分が基板です。これをちょっとでも傷付けたり、断線させたりしたら即刻アウトです。 断線するともちろん認識もしないので、Suicaにチャージしてあった分が全て使えなくなってしまいます! アセトン液から取り出して剥がす作業はなるべく慎重にやりましょう。

ただ、全部が全部慎重に引っ剥がしていけばいいというわけでもなく、基板意外の部分は結構強引にベリベリ剥がしていっても大丈夫です。 「剥がし始めの端の部分」と「スイッピーの右手先あたり」を剥がす時は細心の注意を。

DSC04377 Suicaの機能が壊れていないか心配になったら、PaSoRiを使って動作確認しましょう。 いろいろと試しましたが、残高確認アプリはWindowsでしか使えないそうなので注意。

DSC04380 まずソニー公式サイトでFelicaポートソフトフェアをダウンロード、インストールします。 その後にソニーのウィジェットサービス「FLO:Q(フローク)」「電子マネービューワー」をダウンロード。 このアプリでSuicaの残高確認と利用履歴の確認が出来ます。

DSC04375 次に、基盤と本体側の間に干渉防止カードを挟みます。 このカードもそのまま挟んでは厚みになってしまうので、これも表面のシールをベリベリ剥がします。 僕が使用したこの「fluxGUARD」は片面にだけ磁気を許容するタイプです。 つまり、この赤字で「fluxGUARD」と表記された面が表面で、こちら側からの磁気だけ通すということです。 後でわからなくならないように、表面だけマークしておきましょう

DSC04523 中身の磁気シートがこちら。 表裏シールで貼り合わせてあるだけなので、カッターを間に入れていくと簡単に剥がれていきます。

DSC04525 DSC04527 ㊧おサイフiPhone専用バックパネル ㊨純正品
おサイフiPhone専用バックパネルはこちらで購入できます。 金属部分が無く、全面プラスチックなので干渉しません。 試しに純正パネルを装着してPaSoRiで動作確認してみると、反応すらしませんでした。

iPhone底面の特殊ネジを星形ドライバーで外して、バックパネルを下にスライドすると取り外すことが出来ます。
この面に両面テープを使って、Suicaの基板→干渉防止シートの順に貼っていきます。 干渉防止シートについては、先ほどマークした「fluxGUARD」側とSuica基盤を貼り合わせてください。 これでICカード端末に触れる時にiPhoneの電波で干渉することは無いと思います。

DSC04528 おサイフケータイのFelicaロゴが良いです。

DSC04530 星形ドライバーを使ってネジを閉めて完成。 PaSoRiで動作確認したらしっかり認識してくれました!

この改造を施してから3ヶ月経っていますが、 この間にJRや地下鉄の改札、バスや市電、交通系ICカードの電子マネーが使える店舗で利用してみて何の不自由なく使えています。 ごく希に、端末にタッチしてから若干のタイムラグがある時がありますが(笑)

最後に「Suica埋め込んじゃって、肝心のチャージは大丈夫?」という話ですが、 駅の券売機にあるような「ICカード挿入型」のチャージはもちろん出来ません。 なので、ローソンやセブンイレブンなどコンビニチャージが一番手っ取り早いでしょう。

せっかく3000円近くも出してFelica端末のPaSoRiを手に入れたわけですから、この端末を動作確認や残高確認だけに使うのはもったいないですよね。 実際PaSoRiを使ったチャージ方法もあります。Suicaに「ビューカード」クレジットカードでチャージする方法です。これはJR東日本の「Suicaインターネットサービス」に登録することで利用できます。 ビックカメラSuicaカードがビューカードとして使えるので、これで1回だけチャージして利用してみましたが、後々のカードの支払いが煩わしいのでほとんどコンビニチャージで利用しています。

ここまでサクッと手順などを説明してきましたが、本当に簡単に出来ました。 Suicaのデポジットや必要な物なんかを揃えるとざっと7,500円ぐらいかかりました。 自己満足の域ですね、ここまで来ると…