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iPhone4SにSuicaを内蔵した際に紹介した「iPhoneをおサイフケータイ化!Suica内蔵iPhoneをつくろう」というエントリーは公開してからもう1年以上経ちますが、今でもブログの一番人気のエントリーです。NFC搭載のiPhone6が発表されてからはさらにアクセス数が伸びたような気がします。今回はiPhone6にSuicaを内蔵してみます!

日本国内でiPhoneが発売開始されて6年目。今年発売のiPhone6で初めてNFCが搭載されることになりましたが、今や「NFC決済」先進国となっている日本ではまだその恩恵を受けられそうにありません。というのも、SuicaやPASMOといった交通系ICカードやおサイフケータイなど日本で主流となっているNFC規格(=FeliCa)と、今回AppleがiPhone6に搭載したNFC規格(=TypeA/B)が違うためです。もっとも、AppleはiPhone6に搭載したNFCを「ApplePay」という独自の決済サービスで運用するらしく、日本国内への導入は未定。コンビニやカフェのレジがApplePayに対応すれば便利になるんでしょうが、iPhoneユーザーが多いとはいえ現金支払いが多い日本ではどうでしょうかね…

そんな近そうで遠いような未来の話はさておき。最近iOS8対応の脱獄ツールがリリースしてからiPhoneをごりごり改造していたのですが、大方満足してしまったので今度はiPhone本体の改造をしてしまおうと思い立ちました。ちょうど雪が降って自転車が乗れなくなりバスを使うようになったので、「iPhone6にもSuica内蔵してみるか…」となりました。

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※今回のカスタマイズではSuica分解の手順を省略しています。Suica分解についての手順はこちらを参考にしてください

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まずはiPhoneの電源をOFFにします

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星形ドライバーを使って、本体底面のネジを外しましょう。

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吸盤を使ってiPhoneの液晶画面を取り外します。iPhone5sはホームボタン裏側から本体へケーブルが伸びていて、無理に力を入れて開けてしまうとブチッとケーブルを切ってしまう恐れがあったので、細心の注意を払い慎重に開ける必要がありました。しかし(後の写真でもわかる通り)、iPhone6ではケーブルが画面側に格納されているため、けっこう強めに開けてしまっても大丈夫そうです。

iPhone5sを分解修理する際に、自分としたことが誤ってこのホームボタンのケーブルをブチッとやってしまい、初っ端から失敗して修理箇所をさらに増やしてしまうというなんともショボイ事故を起こしました…。海外から指紋認証パネル付きのホームボタンを取り寄せて交換してみたのですが、どうやらTouchID搭載のiPhoneでは個々の指紋認証パネルと本体を紐付けしているそうで、新しいホームボタンを取り付けても指紋認証機能だけが使えなくなってしまいます。AppleStoreで泣く泣く交換しましたorz

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ちょっと話が脱線しましたね(笑)
画面上部が取り外しづらいと思いますが、ここは下方向にスライドすることで外すことが出来ますので、焦らずに。

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オープン。相変わらず内面まで美しいですね…

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このままでは作業しづらいので、液晶と本体を分離します。液晶と本体を繋ぐコネクター類を保護しているカバーを外すために6ヵ所ネジを外します。緑色で示した箇所のネジだけは長いものなので、無くさないように。ちなみにiPhone内部のネジは全て精密ドライバー(+)で外すことが可能です。このあたりのレイアウトは「iPhone3G」の頃からほとんど変わっていないので、iPhone3Gを初めて分解した高校時代を思い出し、なんだか懐かしさすら覚えます…(笑)

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本体と液晶を繋ぐケーブルは4本あると思いますので、全部取り外しましょう。これでフロントパネル側が分離します。

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左側に見えるのがホームボタンですね。液晶の裏側を通って本体側に繋がっています。

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分解したSuicaはこの銀色のプレートと液晶裏面との間に挟み込むことでSuica内蔵iPhone6が完成します。オレンジで示したネジ7ヵ所を外しましょう。

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ネジを取り外すとこのように、指でこじ開けてスキマを作ることが出来ます。本当はフロントカメラ周りのネジも全て外し、銀色プレートを綺麗に取り外してからSuicaを取り付けるのが理想なんですが、面倒なのでスキマから入れてやります。Suicaを入れる際にネジ穴の突起が当たって傷付けてしまう恐れもありますので、心配な方はプレートを外して入れることをおすすめします。

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Suicaを内蔵できました!特に膨らみもなく綺麗に収まっています。ここから折り返しです。

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至る所にりんごマーク

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これでiPhoneの方の分解は終了です。

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最後にPaSoRiで動作確認をしてみましょう。NFCポートドライバーやFeliCaランチャーのインストールはWindowsでしか対応してないそうなので注意。

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残額10円、無事に認証しました(笑)

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※ Suica内蔵iPhone6のカスタマイズは、最初のiPhoneの星形ネジを開ける段階でAppleの正規保証から外れる行為となります。それでも分解を試みるチャレンジ精神旺盛な方は自己責任でお願いします。

※ 今回のカスタムリペアはマップカメラの協賛ではありません。

 


Camera: SONY α7R
Lens: Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 4/24-70 ZA OSS
Lens: Carl Zeiss Planar T* FE 1.4/50 ZF