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久しぶりのイヤホンネタになります。カメラのレンズ沼と平行してイヤホン沼も発症しているわけですが、今回はデスク作業用で使っているイヤホンのリケーブルのお話です。僕は自宅のデスク作業では主にSONY XBA-A3、出先や移動中ではWestone W20を愛用しており、W20にはFURUTECH(ブランド名:ADL)が出している「iHP-35M」にリケーブルしていたり、イヤホンプラグもオヤイデ電気の「P-3.5G」に自分で交換していたり、オーディオ変態への道を着実に歩みつつあります(笑)

DK-1-4そんな中、思い立ってXBA-A3もリケーブルして使ってみようとなったので、SONY純正のケーブル「MUC-M12SM1」を購入してみました。8000円弱で手に入るので、一般的なケーブルとそんなに差はありません。ただこちらのケーブルは発売されたのは去年の秋頃で相当人気らしく、販売開始以来メーカー在庫切れの状態が年明け後もずっと続いているようでした。ヨドバシやビックカメラ、SONYオンラインストアでも予約受付の状態。探しに探して楽天の家電ショップで在庫を見つけることが出来ました。ヨドバシの店員さんに聞いた話では4月中旬以降に入荷するのでは?ということでした。(※執筆時2015年4月9日現在)

DK-2-2同梱物はケーブル本体と多言語対応の取扱説明書、他にケーブル用の安物ペラッペラケースが付属

DK-3-2ケーブル導体は銀コートOFC線を採用。「スターカッド構造」という導体配置にすることで信号伝達の際に発生するノイズを低減させて、高音質化に貢献しているらしい。プラグは3極ですが左右のGNDを分離した構造になっているので、音場の広さとクリアな低音域が楽しめます。(続きは後半の音質チェックで) AK120シリーズやZX2といったハイレゾプレーヤーではグラウンド分離接続に対応しているので、これらの機種をお持ちの方は4極プラグに交換しバランス化することも可能です。

DK-4-2ケーブル分岐部のパーツがやや大きめ

DK-5-2端子はこのような感じ。XBA-A3の付属ケーブルに比べるとジャックが大きくなって、デザインもマシになりました。ケーブルもだいぶ太くなって取り回しが悪くなりますが、デカブツのハウジングのくせに細すぎて心許ない付属ケーブルよりはマシかと…

DK-6-2XBA-A3付属のケーブルの耳かけ部分についている形状記憶の「アジャストフリーイヤーハンガー」がありませんが、メガネをかけている自分にとっては無い方が耳にはしっかりフィットするので好きです。これに関しては好みの問題かと。ちなみにこのアジャストフリーイヤーハンガーが無いおかげで、ハウジングの大きなXBA-A3でもSHUREのような耳かけ式ではない装着方法がでも可能です。(XBA-A2のような感じ)

DK-1-3ケーブル本体について話すことも多くないので、音質について書きたいと思います。しかし音質についても多く紹介できることは無さそうです(笑)

XBA-A3をMUC-M12SM1にリケーブルし、iPhoneのiPod音源をPHA-1を通して試聴しました。MUC-M12SM1にリケーブルしたからといって、XBA-A3付属ケーブルと比べて劇的に音質が変わるということはありません。XBA-A3の良いところをさらに伸ばすといったところでしょうか。聞き比べて感じたのは、音場の広さはそのままに低音域の厚み高音域の解像度が良くなったぐらいです。付属ケーブルで籠もり気味だった高音域が改善し、より低音が前に出るようになりました。ハイレゾ対応ということもあって元からドンシャリ傾向の強いXBA-A3ですが、MUC-M12SM1にリケーブルしても高音が刺さる感じもなく、低音域の出具合もちょうど良いです。これでハイレゾ音源を聞くと楽しいですよ。

音質云々でも十分満足なのですが、ケーブルが太くなった点と形状記憶のアジャストフリーイヤーハンガーが無くなって装着しやすくなった点が大きいですね。ケーブル自体もそこまで高いものでもないので、リケーブル対応のXBAシリーズをお使いの方いかがでしょう。


Camera: SONY α7R
Lens: Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 4/24-70 ZA OSS
Lens: Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF