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5月に入りましたね。今週のDaily Kéitaismはどうやらイヤホンネタが多そうです。まずは3月の春休み連勤祭りのご褒美として、デスク据え置きのポタアンを新調しました。

DK-1 PHA-1の上位機種「PHA-2」です。ちょうどe☆イヤホンにPHA-2の良さげな中古美品があったので購入しました。
ドンドンと厚みのあるパワフルな低音域を出してくれるのがPHA-1の持ち味なのですが、想像しているよりもどうも高音域の解像感が物足りない。これは分解力と言った方がいいのかもしれない。PHA-2はその弱点を克服し、192kHz/24bitまでのPCM音源、2.8/5.6MHzのDSD音源の再生に対応しています。PHA-1は96kHz/24bitまでで、どうせなら192kHz/24bitまで対応して欲しいところでした。

DK-2プラグ差し込み口周りに「ハイレゾ対応してますよ」アピールの金ピカのリングが付きました。ヘッドホン出力の隣にアナログラインの入出力兼用端子が付いています

DK-3背面は左からウォークマン・PC・iOS端末用のUSB入力端子。mini-B端子ではPHA-1で対応していなかったウォークマンのデジタル接続に対応しています。

DK-4側面にゲイン切り替えスイッチと出力端子の切り替えスイッチ

DK-5PHA-1とも比較してみましょう。PHA-1と比べると1〜2mm微妙に厚くなっています

DK-10PHA-2はPOWERランプとCHGランプの位置が逆になり、ランプの色がくっきりしました。細かいところですが、机なんかに置いて使う場合PHA-1はボリュームつまみに隠れてしかもランプが淡い薄い色で見づらかったので、これが改善されたのは良いですね。またPHA-2では電源を入れた際にPOWERランプが点滅し、この最初の点滅回数でバッテリーの残量がわかるようにもなりました。

DK-6
背面はこのように

DK-7

DK-15
写真を見てわかるように、PHA-1は赤みがかったヘアライン加工でしたが、PHA-2ではよりヘアライン加工が目立つブラックになりました。が、PHA-1と比べるとなんかちょっと安っぽい印象も受けます…

DK-8
ブラックボディに金色のハイレゾマークとイヤホンジャックのリングが映えます

DK-9
純正ケーブル「MUC-M12SM1」にリケーブルしたXBA-A3を使い、いつものデスク作業用のオーディオ環境で早速試聴を。
聞いてすぐに感じたのはやはり高音域の解像感音場の広さ。ひとえに解像感と言われてもいろいろな捉え方があると思いますが、帯域が広がるというよりも僕は音の分離が良くなったという解釈です。PHA-1では低音域の厚みはあるもののイマイチ解像感に欠けるのがネックでしたが、PHA-2では下から上までボワつくことなく、クッキリとした音を出してくれます。低音域はPHA-1よりもおとなしくなった印象ですが「物足りない」とまではならず、僕はちょうど良く聞きやすいと思いました。ボワボワと膨らむようなベースではなく、ドンドンとタイトに鳴る中に芯があります。

あとはPHA-1よりもボーカルが一歩前に出てきて聞きやすくなりましたね。音場が広くなり分解力が上がったことで、ベースだけ・ドラムだけ・シンセ系だけというような部分的な聞き方が出来るようになるので面白いですよ。同じ価格帯のライバル機種「Fostex HP-P1」と最後の最後まで迷いましたが、低音域の出し方がPHA-2の方が好みだったのでこっちにしました。高音域の解像度・音場の広さは互角なのですが、PHA-1の元気もりもりベースに聞き慣れているとHP-P1は低音域が痩せて聞こえるというか、どこか物足りない印象でした。やっぱりSONYの音作りに慣れてしまっているのだなぁと実感(笑)

オーディオ関係ネタ、次回はリケーブルに続きます。


Camera: SONY α7R
Lens: Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 4/24-70 ZA OSS