カメラ, レンズ, 風景

僕の撮影機材に、新しく「チルトアダプター」が加わりました。チルトシフトな写真を撮れるアイテムです。

DK-23


ティルトシフトレンズ
【英】tilt-shift lens

ティルトシフトレンズとは、カメラのレンズの一種で、レンズを水平方向・垂直方向に移動させることで、いわゆるアオリ撮影を可能にするレンズのことである。

通常、高い建物などを近くから撮影する場合は、遠近法が影響してしまうため、全景を歪みなく撮影することは難しい。このとき、シフト機構と呼ばれるレンズの上下移動が可能なレンズを用いると、レンズの光軸と撮像面(フィルムや撮像素子の感光面)を意図的にずらして逆の歪みを発生させ、結果として像の歪みを補正することができる。

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説明を引用しましたが、「チルトシフトな写真」とはものすごく簡単に言ってしまえば「ミニチュア写真」のことです。新聞や雑誌でも見たことある人は多いと思います。チルトシフトはPhotoshopやApertureといった写真編集ソフトで加工することができたり、最近はスマホの写真アプリなんかでも手軽に作ることが出来ますよね。そういった「ソフトウェア的」にチルトシフトを作り出すのではなく、ちゃんとした「ハード」を使ってチルトシフトな写真撮ってみたい。と最近とこの方の微速度撮影作品を見て思っていました(笑)

ハードとはもちろんレンズのことです。Canonから出している「TS-Eレンズ」というチルトシフトレンズがあります。今のところ広角から中望遠まで4種類のラインナップがありますが、一番安い「TS-E 45mm F2.8」でも14万円。Samyangの「T-Sレンズ」でも軽く10万円はします。そうなんです、チルトシフトレンズは結構高いんです。

「金欠だぁ」と日々嘆いている僕のような学生には、チルトシフトレンズだけにこんな額とても出せません。

DK-17 そこで前記の”darwinfish105“さんのブログで目に入ったのが、この「チルトアダプター」というアイテム。Nikon-NEX用がAmazonでおよそ¥5,000でした。
見た目はマウントアダプターそっくりですが、カメラマウント側にくるくると回る回転機構がついており、その前(1〜8の目盛りが付いている)の部分が0〜8°まで傾く仕組みです。

DK-16Nikonレンズマウント側は真鍮とアルミ合金で、意外としっかりと作られていました。金属なのでずっしりとした重さがあります。

DK-15カメラマウント側。こちらはカリカリのプラ製。

DK-14レンズマウント側は赤の指標付きです。
外側に着いている金属のポッチをカメラ側に引きながらレンズを回すと外れます。ちょっとこれが固い…

DK-13 手持ちのレンズの中で唯一のNikonマウントとして使えるレンズが「Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF」。Leitaxで購入したバヨネットでα77に装着していましたが、これからはアダプターのおかげでEマウントでもこのコシナツァイスを使うことが出来ます。
近いうちに、Vario-Tessar T* E 4/16-70との比較もしてみたいと思います。

DK-12 DK-11 アダプターを装着。
かなりメカメカしくなりましたね。

DK-10Vario-Tessar T* E 4/16-70 ZAとの比較。
レンズ本体のサイズはほぼ同じ。

DK-9NEX-6に装着。
NEXでコシナのツァイスレンズも悪くない。

DK-8 DK-6ピント・絞り・チルト角、全てマニュアル操作。

DK-5チルト前

DK-4 チルト後

DK-3 DK-2 前記したレンズの回転機構ですが、これによって傾ける(アオリ)向きを変えることがきます。☝の写真からレンズとアダプターが回転しているのがわかると思います。

DK-1開梱して早速、札幌駅JRタワーの展望室から試し撮りに出かけてきました。

試し撮りエントリーLittle SAPPORO.」はこちら