カメラ, レビュー

前回190CXPRO3の写真レビューをしましたが、今回も三脚のお話です。車ではない移動手段、主に電車で撮影に出かけた先で使えるようなコンパクトな三脚が欲しいなぁと、以前から考えていました。微速度撮影では190CXPRO3を使うつもりなので、日中の低速度撮影や夜景撮影で手軽に使えるような小さい三脚です。また、ちょうど今年は夏休み中に青春18きっぷで旅行に行く予定があるので、そういった旅行用としても使えるものが欲しかったのです。

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ずっと目を付けていたManfrottoのトラベル三脚がありまして、それがこれ「befree (MKBFRA4-BH)」です。ロングセラーで人気の三脚で、最近カラーバリエーションが増えたものが新発売されたり、軽量化されたカーボンタイプのbefreeなんかも出ていたりします。190や055シリーズの三脚を買うと8,000円ほどする三脚ケースを別に買わなくてはならないのですが、befreeはManfrottoでは珍しいキャリングケース付き。持ち運びも楽ちん。チープな雰囲気もなく意外としっかり作られています。もっとも自分の使用用途ではカメラリュックの横に差して持ち運ぶ感じになるでしょうけれど。

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その持ち運び方法なのですが、脚の付け根に脚の限界開度を調整するシルバーのロックがあり、それを一番左側にした状態で…

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脚が雲台側に180°回転し、逆折りたたみの状態に出来るのです!この状態で長さが40cm。付属のケースにはこの状態でぴったり収納できるようになっています。

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先ほどのシルバーのロックを一番右に回した状態で脚が51°まで開きます。190や055シリーズのQ90システムほど低くなりませんが、これで一応ローアングル対応。また、最初からボール雲台が付属します。構図の取りやすさはやはり自由雲台がピカイチですね。本体デザインもManfrottoレッドのラインやロゴが入っており、上位機種のデザインをしっかり踏襲しています。

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センターポール無し時の伸高は123.0cm

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センターポール有りの全伸高は144.0cm。140〜150cmあたりの高さだと少しかがんでファインダーを確認するぐらいの高さになるのでちょうど良いのでは?(※身長170cm前半の筆者談) ただ、4段三脚でセンターポールを伸ばした状態だとさすがに4段目の脚が細く、重たいレンズを乗せた時や風が強い時などは心配になります。トラベル三脚というジャンルなのでしょうがないのですが。

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190CXPRO3との比較。伸高はちょうど同じぐらいで、190は雲台分が高いだけです。がしかし安定感がまったく違いますね…(汗)

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一番下の脚の比較。

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伸長は同じぐらいなのに縮めるとbefreeは全然小さいですね。携帯性に特化していることがわかります。アルミ製4段なので自重は1.40kg。190や055に雲台を付けて持ち運ぶ時と比べるととんでもなく軽いですが、人によっては重たく感じるかもしれませんね。

これよりも約300g軽量化されたカーボンタイプの「MKBFRC4-BH」がありますが、価格は36,310円(※執筆時のヨドバシ.com)とけっこう高め。カーボン三脚の老舗ジッツォのトラベル三脚に比べればもう全然安いですが、-300gの軽量化だけにこの値段はちょっと考え物です。旅行の荷物を少しでも軽くしたいと考える人には良いかもしれませんが、同じぐらいの値段で至れり尽くせりの現行型モデル「MT190CXPRO4」が買えてしまいます。


Camera: SONY α7R
Lens: Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 4/24-70 ZA OSS
Lens: Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF