Mac, レビュー

iMac 5K Retinaディスプレイモデルを導入してからおよそ1ヶ月が経ちました。前回は開梱編のフォトレビューを書きましたが、今回はこれまでに実際に使ってみて気付いたこと・感じたことなどを書いてみたいと思います。

CTOモデルのスペックについて

・CPU: 4.0GHz クアッドコア Intel Core i7 (Turbo Boost: 4.4GHz)
・MEM: 32GB 1,600MHz DDR3 SDRAM (8GB x 4)
・ストレージ: 1.12TB Fusion Drive
・グラフィック: AMD Radeon R9 M295X 4GB GDDR5

Apple OnlineStoreで新しいMacを買うとき、吊るし(カスタマイズ無しの標準モデル)を買うことはまず無いです。学生であれば学生教職員向けストアで学割価格で購入出来るので、通常価格よりも浮いた差額分でカスタマイズが出来ますしね。前回の記事で書いたようにRAMについては自分で買ってきたメモリに換装済みです。もともと4K画質の微速度撮影の動画をごりごり編集することやα7Rで撮った高解像度の写真を扱うことを考えていたので、ストレージ以外は最上位スペックにカスタマイズする予定でした。

ゴミ箱MacProという選択肢も考えたんですが、「標準の4コアモデルMacPro」と「特盛りカスタマイズの5K iMac」のベンチマークスコアを比べると後者の方が圧倒的に良い、という結果を2chのまとめサイトで見てから5K iMacにしようと決めました。公式ページで「見るからに、史上最強のiMacです(ドヤッ」と言っているだけあります(笑)

最近5K iMacに新しく廉価版が設定されたらしく、スペックがおさえられたCPUやHDDにすることで、もともとの吊るしモデルよりも20,000円ほど安くなっています。「5KのRetinaディスプレイが欲しいけど、スペックはそこまでいらないかなぁ」なんて人にちょうどいいかもしれませんね。

5KのiMacを特盛りにすると、4コアMac Proの性能を超える – IT速報
http://bit.ly/1F0wlru

モニターアームのおかげで見やすい!


VESAマウント搭載モデルは必然的に机に設置するためのモニターアームが必要になってきます。5K iMacは本体重量が8.70kgあるので、耐荷重10kgのしっかりしたモニターアームじゃないと駄目です。それで購入したのは「3軸式くねくねモニターアーム(サンコー)」というお手頃な価格のアーム。本体は真っ黒でシンプルな上に工具付きで取り付けも簡単。エルゴトロンやBretfordからかっこ良いアームが出ていますが、如何せん高い。もう32GB分メモリが買えるぐらい高い。どうせディスプレイ眺めてもアームなんぞ背面に隠れて見えないだろうし、ここにお金を掛ける必要は無いなぁと思ったのでこのモニターアームにしました。


実際に取り付けるとこんな感じ。安っぽい感じは否めませんが、シンプルで良いですね。27″のディスプレイをしっかり支えています。壁からディスプレイまでは限界まで寄せて約18cmほど。前項の写真のように本体の高さをギリギリまで下げることができたので、これのおかげで27″という大画面なディスプレイでも首を痛めることなく作業ができます。使用するデスクによりけりなんですが、27″で標準のスタンド付きモデルだと画面の上の方が見づらかったりするので、27″モデルのiMacを購入するならVESAマウント搭載モデルがオススメですね。スタンドは付属しませんが、標準のスタンド付きモデルよりも+4,752円(税込)ほど高いだけです。VESAマウントアダプターを単体で買っても同じぐらいですね。

Retinaディスプレイが美しすぎる


前回の開梱編の記事で我慢出来ずに書いてしまったのですが、5K Retinaディスプレイ本当に笑っちゃうぐらい画面が綺麗です。Retina搭載モデルのMacBook Proを使っている人が5K iMacに買い替えるぐらいじゃ感動は薄いようですけれど、今まで非RetinaのiMacとMacBook Airを使っている自分にしたら劇的に綺麗になったと思いました。5K iMacで表示されるヒラギノフォントからDockやメニューバーのアイコンまで、全ての輪郭がくっきりと綺麗に表示されています。iTunesのライブラリですら文字が綺麗で感動を覚えてしまったぐらいです(笑)

ただ全部が全部キレイにくっきり表示してくれるわけでもなくて、SafariでWebサイトを見ている時などRetinaに対応していない画像やアイコンがボヤッと汚く表示されていたりします…

α7Rで写真を撮るのが楽しくなる

スクリーンショット 2015-05-22 9.03.07 2
こちらはLightroomのいつもの編集画面です。(★写真クリックで元画像表示 [5,120 × 2,880] )

これは3640万画素のフルサイズ機「α7R」で撮影(7,360 × 4,912)した札幌円山公園のシマリスなのですが、全体表示の状態ですでに毛並みのきめ細やかさが見てとれると思います。まるで目の前にシマリスがいて、手で触れられるんじゃないかと思わせるぐらいくっきり綺麗です。カメラをやる人なら自分で撮った写真を5K iMacの壁紙にしてみると気持ちが良いですよ(笑) ただ大画面のディスプレイの壁紙になるのではなく、高解像で細部までシャープに見えるのです。ディスプレイの解像度が5,120×2,880なので、α7Rのような超高画素なカメラではなくても最低2,000万画素以上のカメラで撮影した写真なら5K iMacで壁紙として使えます。

やはり写真編集は大きいディスプレイでやるに越したことはないですね。Retinaディスプレイのような高解像なものであれば尚更です。今までのMacでは画面にボヤ〜っと表示された写真を眺め、いちいちクリックして拡大表示し細部を確認しながら作業をしていました。それが5K iMacなら格段に広くなった27″の作業領域に大きく、かつもとから高解像な写真が表示されたまま作業ができるので、現像がすごく捗ります。

27″ Retinaディスプレイの作業領域の広さ

スクリーンショット 2015-05-22 8.08.26
(★写真クリックで元画像表示 [6,400 × 3,600] )

前項のLightroomの作業画面を見ても作業領域の広さがわかると思いますが、解像度が高いおかげでデフォルトのディスプレイ設定でもブラウザを2つ並べても全然余裕です。

 スクリーンショット 2015-05-22 8.05.52
(★写真クリックで元画像表示 [6,400 × 3,600] )

ディスプレイ設定の「スペースを拡大」を選択すると縦長表示したブラウザを3つ並べてちょうど良いぐらいでしょうか。あんまり使うことはないと思いますが(笑) 片方のブラウザでブログ記事を書きつつ、もう片方のブラウザでレビューする製品の仕様を調べるなんて使い方ができます。

スクリーンショット 2015-05-22 8.35.06 2
(★写真クリックで元画像表示 [5,120 × 2,880] )

もはやネタですが、「Display Menu」というアプリを使ってドットバイドットで表示させるとこのように。MissionControlではありません(笑) メニューバーの文字がもう見えません

4K動画の編集が快適すぎる!

スクリーンショット 2015-05-26 6.08.00
これは作業領域の広さや画質以上に満足しているポイントなのですが、5K iMacはiMacシリーズで最強のプロセッサとGPUを搭載しているということもあり、映像編集がさすがに快適です。

YouTubeで「Timelapse.SAPPORO 札幌微速度撮影」というチャンネルで気まぐれに微速度撮影動画を作っているのはご存知かと思います。去年に高画素フルサイズ機のα7Rやチルトアダプターを導入してから動画の方を4K画質(UHD 3840×2160)で出すようにしているのですが、カラー補正やトランジション、ポジションや透明度といったパラメーターを弄ってもレンダリングなしでプレビューがスムーズに見られるのです。

タイムライン数字の下に表示されている緑色のラインが「レンダリングバー」というやつで、この画面をスクショした時には既にレンダリング済みの状態なので緑色ですが、エフェクトやテロップ、トランジションなどを加えていくと部分的に黄色赤色になります。前のiMacではエフェクトやトランジションを追加するとすぐに赤色になってしまって、プレビューのために再生しようとするとカクカクとコマ落ちしてしまうので、エフェクト適用後の映像をしっかり確認したい場合は一度レンダリングする必要がありました。それを5K iMacにやらせてみると、よっぽど重いエフェクトではなければレンダリングバーは黄色のままでスムーズにプレビュー出来ます。

スクリーンショット 2015-05-26 7.03.02

前のiMacで作った4K微速度撮影動画「Timelapse.SAPPORO Rewind 2014」を試しに5K iMacでエンコしてみました。2014年度に制作した微速度撮影動画の総集編的なものなので、7分程度とけっこう長めの動画です。残り時間は1時間55分と表示されました。前のiMacではエンコに4時間以上かかっていました。

以前は寝ている間にエンコしておいて朝起きたらYouTubeにアップするという感じでやっていたのですが、それが5K iMacの手にかかれば今までの半分の時間でエンコ出来ちゃいます。Rewind 2014の動画は尺が長い上にエフェクトやカラー補正などがもりもりのマシマシなのでそれなりに時間かかりますが、普通の微速度撮影動画であれば30分程度で終わってしまいます。しゅごい!

まとめ

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Camera: SONY α7R
Lens: Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 4/24-70 ZA OSS
Lens: Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 4/16-35 ZA OSS
Lens: Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF