カメラ, レビュー, 夕景, ,

先日、時間をつぶそうと思っていつものようにヨドバシカメラを徘徊していると、カメラコーナーでManfrottoのカーボン三脚「055CXPRO3」が大安売りされているのを見つけました。カーボン三脚というと「GITZO(ジッツォ)」というフランスの老舗メーカーが挙がるわけで、プロ用機材ともなるとグレードによりけりですが、だいたい10万円前後。Manfrottoも三脚メーカーとしては有名どころで、著名なYouTuberが使っているということで人気だったりします。

055CXPRO3はハイアマチュア向けの055シリーズでしかもカーボンタイプの三脚になるわけですが、価格.comでは4万円強はします。そんな代物を札幌ヨドバシさんは19,800円(税込)で売ってやってるよ、という。「カーボン三脚なんて5万円ぐらい出さないと買えないんじゃ…??」と何が起こっているのか分からず困惑していたが、どうやらこれはヨドバシカメラマルチメディア札幌がオープン20周年記念の「期間限定 THANKSフェア」をやっているためらしい。他にもデジカメやミニ三脚が大安売りされていましたが、このカーボン三脚の値引き率が一番大きいようでした(笑) 太っ腹ですね。

今まで愛用している三脚はVanguardの「Espod Plus 233AP」という安物三脚。伸長はまぁまぁあるのですが、脚を全部伸ばした状態で最近導入したSIGMAの150-500mmや白レンズを乗せようものなら、脚がグラついてちょっと不安定で心許ない感じでした。「最近長玉も購入したし、これから本格的に始める望遠撮影と微速度撮影のための投資だ。」と思い、購入を決めました。

DK-1-2
「はじめてのかーぼんさんきゃく」ということで嬉しくなってしまって、いつもは自室でレビュー記事用の写真を撮るところを地元の公園まで来てしまいました(笑)

DK-2
MADE IN ITALY。
Manfrottoのシリーズ名は分かりづらいことで有名ですね。Manfrotto初心者なので多少語弊があるかもしれませんが、055や190、290といったシリーズは全長や脚の太さ、耐荷重によって分類されているようです。055シリーズは伸長の長いヘビー級の三脚が多いのに対し、190シリーズは小回りの利く手頃なサイズの三脚が多いラインナップです。

DK-1-3
「carbon fiber」の赤文字シールが貼られています。カーボン加工の模様が良い感じですね。

DK-22
三脚「だけならば」カーボン製の恩恵もあり、すごく軽いです(後に続く。

DK-21
脚のロックはレバー式

DK-23
おもりを吊すためのフックもありますよ

DK-20
開脚開度は25°/46°/66°/88°の4パターン。ローアングルの撮影にももちろん使えます。

DK-9
エレベーター用ポールを一番伸ばした状態で、一番下についているスイッチを押しながら傾けると、

DK-10
ポールを抜き差しせずに90°倒すことが可能です。正式には「Q90°クイックセンターポールシステム」というそう。真上からのブツ撮りに良いですね。

DK-11
センターポールの上下はネジを緩めて行います。

DK-8
㊧055CXPRO3 ㊨Espod+ 233AP
055CXPROはセンターポールを伸ばした状態で伸長175cmもあり、自分の身長では頑張って背伸びしてもファインダーを覗けません(笑)

*

DK-7
さっきからチラチラ写り込んでいますが、次は雲台「MHXPRO-3W」のレビューを。
三脚というと雲台と一緒にセットで売られていることが多いですが、この三脚は雲台が別売りです。ほぼ衝動買いに近い感じだったので欲しい三脚なんてはっきりしていません。3way雲台で良いのがあればなぁといつものOLYMPUS店員と相談してお手頃な「MHXPRO-3W」に決定。最近これの後継「MHXPRO-3WG」とかいう軽量かつ楽ちんなギア付き雲台が発売されたようで、OLYMPUS店員にそれもおすすめされましたが、さすがに雲台だけに3諭吉は出せないですよ…

3way雲台とはご覧の通り、縦・横・回転の3軸をハンドルで操作できる雲台のことをいいます。今回の買い物で唯一残念なポイントが雲台の重さ。こいつだけで1.0kgもあり、軽量なボール雲台などに比べるとなかなかの重量級。カーボン三脚で軽量化したものの、頭だけ重いという状態になっています(笑) 望遠撮影や微速度撮影が主な使用用途ですから、脚がしっかりしていれば問題はありません。

DK-4
レバーは短い収納状態から、

DK-5
約4cm伸ばすことが可能。3軸分の水準器も付いていますよ

DK-19
回転軸にはわかりやすい目盛りつき

DK-26

縦軸と横軸のレバーには「フリクションコントロール」という機構が付いており、レバーを緩めている状態での滑り具合を調節出来ます。望遠レンズで撮影していて微妙に調節したい時なんかに役立ちます。

DK-27

DK-28

DK-29
手前側

DK-12
クイックプレートの扱いは慣れが必要ですね。水準器横の黒いしましま部分を押しながらグレーのレバーをプレート側に引き、黒の突起よりも前に引いたところで離すとプレートのロックが解除されます。

DK-13
金具付きなので、コインで締める方式よりも全然楽になりました。コイン方式のプレートは面倒くさくて大嫌い

*

DK-18
白レンズはもちろん。

DK-14
150-500mmも余裕です。耐荷重8kgですからね。

DK-15

このクラスの三脚はやっぱり望遠レンズが似合いますな。

DK-17

DK-25
これから望遠撮影・微速度撮影でごりごり使っていこうと思います。日没前に撮影したので、今回のレビュー記事は全体的に温かい雰囲気の写真が多かったですね(笑)

Hi-Res.☛https://flic.kr/p/rGs5gS


Camera: SONY α7R
Lens: Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 4/24-70 ZA OSS
Lens: Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF